大地電気の調査法

調査でわかる、土地の潜在的な力

 人体や動植物、また、それを取り巻く環境には微弱な電気が存在しています。
 私たちの体や動植物を構成する細胞は、脳波や神経活動の電流と同じように、常に短いリズムで電気的に変動しています。このリズムが異常であれば病気の状態、正常であれば健康体ということになります。そのため、私たちの体や動植物の健康状態は、環境の電気的変動に大きな影響を受けているのです。
 昭和初期に活躍した物理学者・楢崎皐月は、カタカムナ文化の解読、研究や実測調査によってこれを科学的に証明しました。
 その調査とは、昭和23年から3年間にわたり、日本各地12,152ヶ所の大地電気(地表面に存在する電気)分布を計測するとともに、その調査箇所の植物の生育状態を観測するというものでした。これにより、本来その土地が持っている潜在的なエネルギー「地力」の規則性を発見。炭素埋設による地力改善の技法を完成させたのです。

●楢崎皐月(物理学者 1899~1974)

 第二次世界大戦中、東条英機の要請により、満州の陸軍製鉄技術研究所の所長として従事。製鉄に最適な立地を探すため、大地電気の分布を実測。戦後、軍が解体されると、新しい農業技術の開発のため、日本各地の大地電気の測定調査に乗り出す。その後カタカムナ文献に出会い、それを解読し、新しい農業技法を完成させた。

●9地点間の電位差の計測(平面図)

図:9地点間の電位差の計測(平面図)

●電流値の計測(断面図)

図:電流値の計測(断面図)

●調査結果

図:調査結果

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「土地のツボ」の割り出し

 私たち人間の体にツボがあるように、土地にもツボが存在します。ツボを刺激することによって人が健康になるのと同じく、土地もまた、ツボに炭素を埋設することによって地力を改善することができるのです。
 大地電気の劣勢地点である「土地のツボ」を割り出すには、まず、地磁気測定器を使用して地磁気の鉛直分力(垂直方向の地磁気の大きさ)を計測します。
 次に、計測値を「地磁気の鉛直分力分布表」と照らし合わせ、基準値に近くバラツキが少ない場合は比較的良好な土地であり、基準値から大きく外れてバラツキが大きい場合、そこは地力の改善が必要な土地と判定。その中で、特に高い値と低い値が隣り合わせになっている地点が、その土地のツボだと判定します。

●地磁気測定風景

地磁気測定風景

●地磁気測定器

地磁気測定器

地磁気測定風景

●地磁気鉛直分力分布図

 地球は球体のため、地表面を横切る磁力線の角度が緯度によって異なります。赤道付近は0mG(ミリガウス)、北極は620mG、南極は-620mGといった感じです。ですから、日本列島上の地磁気の分布表も、沖縄県那覇市では300mG、北海道札幌市では410mGといった値が計測の基準になるということで、数値が高いから磁場が良いとか低いから良くないということではありません。

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